捕手(1)

さて、完全に自分を見失った投手にかわって時間を支配するのは捕手である。
マウンドでテンパっている投手には何を言っても無駄。右から左。行動で操るしかない。
投手は捕手のサインが出てから投球動作に入るのだから、そこで間合いを取ってあげて欲しい。
捕手がキレたらバッテリーは終わり。常に冷静沈着な思考と的確な状況判断をお願いしたい。
それでもダメなとき、特にボール先行で四死球が続くときや、ストライクを取ろうと置きに行った球を連打されるときは、
たとえ序盤であってアウトを1つもとっていなくても、流れを完全に持って行かれないうち、交代させに来て欲しい。
投手の立場からすると、自分が出した走者だから自分で処理したい気持ちが強いのだが、
後々冷静になって考えてみると、明らかに交代のタイミングだったということが多い。
投手は自分で自分の調子を判断できない、ということを前提に捕手が判断し、決断のタイミングを逃さないで欲しい。