投手(2)

過半数が素人のChaosにおいて、投手の動きというのは非常に気になる。
かくいう自分も素人に含まれるわけだが、それでも3年半で100試合近く登板しているので、
ある程度自分で掴みかけている投手の動きというものについて少々書き記したいと思う。
投手は投げて終わり、ではない。
暴投や捕逸のときに本塁を守ることができるのは投手だけであり、三塁・本塁返球のカバーも基本は投手だと考える。
先日の試合でも、三塁に走者がいる状況から暴投したにもかかわらず、ただマウンドに立って見ている、という姿があった。
実際のところ、上記のケースでは動く投手が多いのだが、外野への安打を許した場合に、
自分も含め、打球や返球をただ見ながらマウンドで立ち尽くす、という姿が目立つ。
まぁ打たれたショックというのは少なからずあるわけで、その中で動かなければならないというのは精神的にキツい。
だがそれでも、三塁線あたりまで行って打球と走者を確認し、三塁と本塁どちらのカバーに回るか判断する必要がある。
また、右方向へゴロが飛んだ場合は一塁に入ることができるように走らなければならない。
投げて終わりどころか、むしろ投げ終わった後の方が仕事が多いのが投手なのではないだろうか。
自分への戒めも含め、球を離した瞬間から投手は内野手であることを忘れてはならない、と記しておく。

捕手(1)

さて、完全に自分を見失った投手にかわって時間を支配するのは捕手である。
マウンドでテンパっている投手には何を言っても無駄。右から左。行動で操るしかない。
投手は捕手のサインが出てから投球動作に入るのだから、そこで間合いを取ってあげて欲しい。
捕手がキレたらバッテリーは終わり。常に冷静沈着な思考と的確な状況判断をお願いしたい。
それでもダメなとき、特にボール先行で四死球が続くときや、ストライクを取ろうと置きに行った球を連打されるときは、
たとえ序盤であってアウトを1つもとっていなくても、流れを完全に持って行かれないうち、交代させに来て欲しい。
投手の立場からすると、自分が出した走者だから自分で処理したい気持ちが強いのだが、
後々冷静になって考えてみると、明らかに交代のタイミングだったということが多い。
投手は自分で自分の調子を判断できない、ということを前提に捕手が判断し、決断のタイミングを逃さないで欲しい。

投手(1)

投手というのは時間を支配できるポジション。ある程度自分のタイミングで自由に投げることができる。
そうでありながら、調子が悪いときほど投げ急ぎ、自分で自分のリズムを悪くして行く。典型的な四死球火達磨だ。
調子の悪いときほど、長いと感じるくらい間を置いた方が良い、と自分は考えている。
ここで重要になってくるのが調子。その日の調子・球が良いのか悪いのか。
投手をやっていると、自分が思っていることは意外とアテにならない。むしろ一番信用できない。
「球は悪くないのに制球が定まらない」と思うことも多いが、よく考えるとそれは単純に「調子が悪い」ということ。
そんな簡単なことが試合中にはわからない。捕手・内野手に囲まれているようで、マウンドは孤独。
不調のとき、相手チームの声どころか、味方野手の声すらも邪魔に感じることもある。
チームの勝敗に大きく関わっているのだから、もっと味方の言葉に耳を傾けねば、と意識するくらいでちょうど良い。と考える。