Dr.スランプ大脱出

正直に言おう。最近野球をしていても昔ほど面白いと感じなくなってしまっている。環境の変化というのもあるかもしれないが、やりたいことができない、やれても結果が出ない、思い通りにならない、だからツマラナイ。・・・と、ここでふと我に返った。俺って何だ?野球って、何だ?たくさん打ちたい、たくさん投げたい、たくさん守りたい。そりゃ誰だってそうだ。でも、そんな1つ1つの事をやりたいのか?俺は。俺には一体何ができるんだ?


チームの中で自分のできることを、自分の役割を果す。自分のできることは「自分が自信を持っていること」ではない。他人に認められない自信なんて所詮自己満足の域を出ない気もする。まぁそれでいいならいいが、俺はそんなのは嫌だ。周囲から信頼されている自分の仕事、自分の役割、それが自分にできることだ。俺は、捕手として、パワーヒッターとして、ブンブン丸としての自分を捨ててみることにした。


そうそう、「信頼」が今このチームには足りないんではないか、と思う。信頼してくれと訴える、そんなミジメなことはしない。地道に結果を残していれば、もちろん仲間の信頼を得ることはできるだろう。例えば野球で飯を食っているプロにとって、結果は信頼の必要条件だ。ただ月に1・2試合の草野球、趣味の域を出ない我々にとって、個人の結果よりも大切なものがあるのではないか。



よくわからなくなってきたが、とりあえず俺はチーム全員を信頼することにした。そこに自分が入る余地はあるのか、今はまだ、わからない。