〜得点率〜

 ここで言う得点率とは「塁に出たランナーがどれだけホームに帰ってくるか」と考えてもらいたい。例えば、20人ランナーが出て10点を取ったのなら得点率は.500である。個人成績においては出塁率・貢献打率などが重要視されるが、チーム成績においては得点率が何より重要視されるべきであろう。
 今シーズンのChaosの得点率は(今日現在)出塁数82に対して得点数36で得点率は0.43である。この数字が高いか低いか、一見しただけでは判断がつかない人もいるだろう。この出塁数82と得点数36(と併殺1)という数字からは残塁が45という数字も見えてくる。これで具体的におわかりいただけるであろう。チームの総攻撃イニング数が31イニングであることを考えるとこの残塁数は多すぎはしないだろうか? 
 「得点率が低い=残塁数が多い」ということは攻撃に「ムダ」が多いと言い換えられる。「ムダ」は何事においてもないほうがいいもの。接戦では一般に特に残塁が多いほうが負けるもの。では残塁という「ムダ」はどうしたら減らせるのか?
 答えは場面場面で変わって来るだろう。その場面に応じた点の取り方を選手一人一人が考えずして、得点率のアップは望めないと思われる。例を挙げれば限がないが、よくある例で我がチームが良く逃すチャンス例を2つここに挙げようと思う。


  ノーアウトか1アウトで3塁に走者がいるケース 
 このような場面は必ずしもヒットを必要としない。もちろんタイムリーヒットを打てればそれに越したことはないのかもしれないが、チーム打率.297でその3割に賭けるよりも何とか球を叩きつけてランナーを返した方がより確実である。


  ノーアウトか1アウトで2塁に走者がいるケース

 この場面はいろいろな事が考えられるが、基本はやはり右方向へのバッティングではないだろうか?もしノーアウトでランナーを3塁に進めてやることが出来れば、上記のような行為で得点の可能性は更に高まる。1アウトでもランナーが3塁に進められれば得点の可能性は高まるだろう。


 これ以外にも足をからめたり相手の隙をつけば、どんな場面からでも効率よく得点することが出来るはずだ。最近のChaosはチーム全体に走塁に対する高い意識が見られるようになってきたと思う。更なるレベルアップを図るのならば、この「得点率」は避けて通れない議題だと感じる。